経年変化を愉しむ。住むほどに深まる、住まいの魅力。
皆様、こんにちは。
注文住宅事業部の溝畑です。
新築住宅を考える際、完成したばかりの美しい住まいをイメージされる方も多いのではないでしょうか。
もちろん、新築時の美しさも住まいの大きな魅力です。
一方で、年月を重ねる事で風合いが増し、色合いが深まり、
暮らし手とともに表情を変えていくような、
「経年変化」を楽しめる住まいも、魅力的だと考えております。
今回は、時間とともに味わいが増していく住まいについて、紹介します。
1.素材としての木が持つ、時間とともに変わる表情
木は、経年変化を楽しめる代表的な素材のひとつです。
例えば、無垢材のフローリングや造作家具は、日が当たり、空気にふれる事で、
時間の流れの影響を受けながら、少しずつ、色合いが変化し、艶を増していきます。
樹種によっても変化の仕方は異なり、
例えば、杉は明るい色合いから飴色へと深まっていきます。
また、小さな傷や使い込まれた跡も、将来的には、長く続いてきた暮らしの形跡と言えるでしょう。
新品の状態をできるだけ綺麗に保つ事だけを目指すのではなく、
年月とともに生まれる表情を、その家ならではの味わいとして受け止める。
そんな楽しみ方も、自然素材を採り入れる魅力かと思います。

2.素材の組み合わせで、味わいを育てる
経年変化を楽しむためには、素材そのものだけでなく、空間全体の組み合わせも大切です。
例えば、木の床に、塗り壁やタイル、また、真鍮などの金属といった、
異素材を組み合わせる事で、それぞれが持つ質感や変化が空間に奥行きを与えてくれます。
木部の色合いが深まり、金属の表情が変わり、家具や建具にも少しずつ暮らしの跡が刻まれていく。
こうした素材の変化が重なり合う事で、新築時とは違った姿の魅力が生まれていきます。
流行のデザインを取り入れることも楽しいものですが、
年月を経ても飽きにくい素材や、シンプルで普遍的なデザインを選ぶ事も、
長く住み続ける家づくりでは大切な視点です。

3.変化を楽しむために、知っておきたいこと
経年変化は魅力的なものですが、素材によって変化の仕方や必要なお手入れは異なります。
例えば、無垢材は乾燥による隙間や反り、日焼けによる色の変化が生じる事があります。
また、真鍮などの金属も、使用環境によって色合いや艶が変わります。
一方で、傷や汚れをできるだけ抑えたい場所では、
耐久性や清掃性を優先した素材を選ぶ事も大切です。
すべての場所に自然素材を使うのではなく、素材の特性を理解したうえで、適材適所に採り入れる。
変化を楽しみたい場所と、美しさを維持しやすくしたい場所。
それぞれの暮らし方に合わせて考える事が、長く快適に住み続けるための工夫につながります。

4.完成したときが、住まいの完成ではない
家は、工事が完了した瞬間が、必ずしもゴールではないと考えます。
家族が暮らし始め、日常の何気ない出来事が積み重なり、
少しずつその家ならではの表情や風合いがあらわれてくるのだと思います。
新築時には明るかった木の床が深みを増し、
長く使ってきた家具が空間に溶け込んでいくような、
10年後、20年後に振り返ったとき、新築時とは違う魅力を感じられる住まい。
私たちは、そんな時間の経過も楽しめる家づくりを大切にしたいと考えています。

これから住まいづくりを検討される皆様も、完成時の見た目だけでなく、
10年後、20年後にどのような住まいでありたいか、
素材選びやデザインを考える際に思い描いてみてはいかがでしょうか。
ぜひ、皆様の住まいづくりへの思いをお聞かせくださいませ。