こんにちは!
全く季節に追いつけていない設計部の中村です。
衣替えが全く進んでいません。
今回は構造計算について少しだけお話させていただこうかと思います。
木造住宅の構造計算で主にされている方法はざっくり2種類あります。
1つは「壁量計算」、もう1つは「許容応力度計算」となります。
「壁量計算」は必要な耐力壁の長さと構造材に取り付ける金物の種類を簡易的に求める計算方法です。
面積やある程度の形状、仕上げの種類等に基づいて算出されます。
かなり簡単にできるのですが、梁の大きさや基礎の計算は算出されませんし、梁の掛け方に依らず出てきます。
「許容応力度計算」は「壁量計算」と同じように耐力壁の長さや金物の種類は当然算出されますが、
梁の大きさや基礎も合わせて計算します。
こちらは梁の掛け方や仕上げの重さ等細かく設定をし、様々な項目を計算します。
「壁量計算」は手計算でもしようと思えばできますが、「許容応力度計算」は専用のソフトが必要です。

上の画像は「許容応力度計算」の画面です。
このように間取りや構造計画を細かく入力します。
計算書も「壁量計算」は数枚に対して「許容応力度計算」少なくとも200枚は超える枚数が出ます。
様々な工務店さんのHPで”全棟構造計算をしてます。”と記載してある場合はだいたい「許容応力度計算」を指している場合が多いです。
弊社はもちろん「許容応力度計算」をしています。
細かく計算するため時間も金額もかかりますが、「許容応力度計算」のほうが断然安心です。
「壁量計算」でも「許容応力度計算」でも耐震等級3は表示されますが、計算方法で同じ等級でもかなり変わってきます。
耐震を気にされている方は計算方法を聞いてみるのも良いかもしれません。
少しでも参考になれば幸いです。
 
